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歯科機能形態学分野のHPにようこそ!

 歯科機能形態学分野では、頭頚部を主な研究対象として、

1.歯の喪失とアルツハイマー病との関連について、

2.歯の発生の分子メカニズム、

3.痛覚に関する神経回路、

4.生体材料の生物親和性

​5.神経による骨代謝機構

 をテーマに研究を進めています。培養ならiPS細胞、骨芽細胞、顎骨の器官培養、組織なら三叉神経、視床、大脳皮質を主な研究対象としています。

 実験・研究に興味ある学部生、大学院生のみなさん、一緒に研究しませんか?

 

        歯科機能形態学分野 教授 後藤哲哉

What's new?

2024.4.1: 後藤教授が鹿児島大学歯学部長に就任しました。

2024.3.25:大学院生のYasin Haiderが博士号(歯学)を受理しました。

2023.12.2: 第16回歯系研究発表会で、大学院生の南君が口腔先端科学優秀賞、学部3年生の田村君が口腔先端科学優秀賞を受賞しました。 

2023.8.19, 20:「認知症と口腔機能研究会」を鹿児島大学の稲盛会館で主催しました。

2023.3.8:学部4年生の北脇さんが鹿児島大学「進取の精神学生表彰」で最優秀賞を受賞しました。

2023.3.1:大学院生の園田さんが大学院の優秀論文賞を受賞しました。

2023.2.28: 後藤教授の科学研究費が採択されました。

  後藤哲哉:基盤(B): 老化による口腔機能低下がアルツハイマー病の発症に関与するメカニズムの解明

2023.1.23: Sonoda et al. "Reduced Autophagy in Aged Trigeminal Neurons Causes Amyloid β Diffusion."がJournal of Dental Research にacceptされました。

2022.12.17:第15回歯系研究発表会で、大学院4年のYashin Haiderが口演発表部門で優秀賞、大学院4年の園田さんがポスター発表部門で優秀賞、岩井助教がベストリサーチャー賞を受賞しました。

2022.12.10:後藤教授が鹿児島県保険医協会、第66歯科研究会で「口腔機能低下はなぜアルツハイマー病の発症や進行に関わるのか?」の講演をしました。

2022.7.4: Kuramoto, Kitawaki, et al."Development of a system to analyze oral frailty associated with Alzheimer’s disease using a mouse model" がFrontiers Aging Neuroscienceにacceptされました。

2022.6.27:学部4年生の北脇さんが日本歯科研究学日本部会(JADR)のJoseph Lister Awardを受賞しました。

2022.4.20:学部4年生の北脇さんが前年度の優秀な研究業績に対して鹿児島大学歯学部学部長賞を受賞しました。

2022.3.30:学部3年生の北脇さんが第127回日本解剖学会・全国学術集会で「学生セッション」で優秀賞を受賞しました。

2022.3.14:学部4年生の福島君が鹿児島大学「進取の精神学生表彰」で優秀賞を受賞しました。バンングラデッシュから来で博士号を取得したAshis Dharの米国Duke大学のPosdoc就任が決まりました。

2021.12.12:Kuramoto et al."Local Connections of Pyramidal Neurons to Parvalbumin-Producing Interneurons in Motor-Associated Cortical Areas of Mice", がeNeuroにacceptされました。

2021.12.11:第14回歯系研究発表会で、大学院3年のYashin Haiderがポスター発表基礎系で口腔先端科学最優秀賞を、学部3年生の北脇さんがポスター発表学部学生部門で口腔先端科学奨励賞を受賞しました。

2021.10.11:第63回歯科基礎医学会学術大会で学部3年生の北脇さんが学生ポスター賞を受賞しました。

2021.9.27:Iwai et al. Tissue‑resident M2 macrophages directly contact primary sensory neurons in the sensory ganglia after nerve injury. がJ Neuroinflammationにacceptされました。

2021.8.24:令和3年度 スチューデント・クリニシャン​・リサーチ・プログラム(SCRP)で4年生の福島君が第3位を受賞しました。

2021.3.30: 第126回日本解剖学会・第98回日本生理学会合同学術大会の学生セッションで3年生の福島君が優秀賞を受賞しました。

2021.1.19:日本学術振興会科研費HPの「研究成果トピックス」に我々の研究の「歯の喪失とアルツハイマー病との関連について」https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/37_topics/data/00176-17701-70253458.pdf、が掲載されました。

 2021.1.13: Dhar et al. "The Periodontium Damage Induces Neuronal Cell Death in the Trigeminal Mesencephalic Nucleus and Neurodegeneration in the Trigeminal Motor NucleusÄb0in C57BL/6J Mice"がActa Histochem Cytochemにacceptされました。Ashis Dharの学位論文です。

2021.1.13: 後藤哲哉著、「咬む力と脳機能について- 歯を維持することの大切さ」が鹿児島県歯科医師会会報Teeth ful, 2020・2021,​ 12・1号に掲載されました。

2020.12.19:大学院4年生のAshis Dharが第13回口腔先端科学教育研究センター歯系研究発表会で優秀賞を受賞しました。

2020.10:後藤教授が第62回歯科基礎医学会メインシンポジウム2アルツハイマー病の新展開で、三叉神経の神経変性とアルツハイマー病-歯の喪失がアルツハイマー病の進行を早めるメカニズム-を発表しました。

2020.10.9: 大学院4年生のAshis Dharが第62回歯科基礎医学会でモリタ優秀発表賞(解剖学部門)を受賞しました。

2020.8.25: 我々の論文(doi: 10.3233/JAD-200257)の図の一部がJournal of Alzheimer's Disease誌のフロントページのスクリーンショットに掲載されました。

2020.5.26: 原著論文、”Neurodegeneration of trigeminal mesencephalic neurons by the tooth loss triggers the progression of Alzheimer's disease in 3xTg-AD model mice."がJournal of Alzheimer's Disease誌にacceptされました。DOI: 10.3233/JAD-200257

2020.5: 大学院生の南総一郎先生(歯周病学分野)が教室に加わりました。

2020.4.1: 後藤教授と岩井助教の科学研究費が採択されました。

  後藤哲哉:基盤(C): 歯の喪失による神経変性がアルツハイマー病を発症させる分子メカニズムの解明

  岩井治樹:基盤(C): 神経節マクロファージとニューロンとのコンタクトは神経因性疼痛のスイッチとなるか?

2020.2:倉本助教の科学研究費が採択されました。

      倉本恵梨子:国際共同研究強化(A):”痛み”認知の抑制に関わる高次視床核の作動メカニズムの解明と、新規鎮痛法の開発

2019.11.28:後藤教授が2019 IADR-APR, Brisbaneのシンポジウム"Neuropathic/Orofacial pain"で"Neurodegeneration due to the tooth extraction accelerate of the progress of dementia."の講演をしました。

2019.6.30: 歯学部4年生の山口君が、第1回南九州歯学会で奨励賞を受賞しました。 

2019.6.22: 後藤教授が2019 IADR, Vancouverのシンポジウム"Masticatory function, microbiota and brain"で"Degeneration by Tooth Loss"の講演をしました。

2019.4: 大学院生の園田怜美先生(歯周病学分野)、Yashin Hyder先生(口腔顎顔面外科学分野)が教室に加わりました。

2019.4.1: 山中准教授と倉本助教の科学研究費が採択されました。

 山中淳之:基盤(c)Shhシグナルによるアクトミオシン細胞内張力を介した歯の形態形成の新たな制御機構

 倉本恵梨子:基盤(c)”痛み”認知における、高次視床核を介した大脳皮質シンクロ活動の関与と除痛への応用

2019.4.1: 倉本助教がハンガリーより帰国しました。

2019.1.30: 後藤教授が平成30年度歯学部ベストティーチャー 賞を倉本助教が平成30年度ベストリサーチャー賞を受賞しました。

2018.12.8:第11回口腔先端科学教育センター歯学系研究発表会で大学院生の千堂が優秀賞を受賞しました。

2018.11.10: 後藤教授が日本口腔組織培養学会賞を受賞しました。

2018.10.4:後藤教授が8月末に行われた「第34回歯科医学を中心とした総合的な研究を推進する集い」で優秀発表賞を受賞しました。

2018.9.7:International Alzheimer's Disease Conference 2018( Hong Kong)で後藤が、Neurodegeneration by Tooth Loss is a Risk Factor for the Initiation of Alzheimer's Disease,の招待講演を行いました。

2018.4.1:倉本助教がInst. of Expert. Medicine, Budapest, HungaryのAcsády Lab(Lab. of Thalamus Research)に1年間留学することになりました。

2018.2.10:第10回口腔先端科学教育センター歯学系研究発表会で大学院生の小栁宏太郎が奨励賞を、関遥が学生学術 奨励賞を受賞しました。

2017.11.17:歯学部3年の関さんが、来年のInternational Association for Dental Research (IADR)のHatton賞

 junior部門への日本代表として選ばれました。Haruka Seki: Trigeminal Neurodegeneration Affects Masticatory Function in Alzheimer Model Mice.

2017.10.29:倉本助教が鹿児島大学歯学部同窓会奨励賞を受賞しました。

2017.6.30:挑戦的研究(萌芽)が採択されました。

 後藤哲哉:三叉神経節の神経-免疫系をターゲットとした顎顔面痛覚異常の病態解明と治療法の開発

2017.4.17:Ashis Dhar (アシス・ダール、バングラデッシュ)が大学院生として加わりました。 

2017.3.28:倉本助教が第122回日本解剖学会で奨励賞を受賞しました。

2017.2.2: 大学院生の千堂良造が第44回歯科麻酔学会総会・学術集会でデンツプライ・シライ賞を受賞しました。

2016.12.16: 倉本助教に赤枝医学研究財団からの助成が決定しました。

2016.12.10: 第9回口腔先端科学教育センター発表会で、大学院生の千堂良造が奨励賞を受賞しました。

2016.8.26:倉本助教が第59回歯科基礎医学会メインシンポジウム「口腔環境の中枢神経への影響」で「口腔感覚に関わる末梢-中枢神経間の賦活系および抑制系ネットワーク」の講演発表をしました。

2016.7.20:岩井助教と倉本助教が平成27年度鹿児島大学歯学部ベストリサーチャー賞を受賞しました。

2016.7.1:倉本助教に児玉記念基礎医学研究助成基金からの助成が決定しました。

2016.4.1:山中准教授と倉本助教の科学研究費が採択されました。

 山中淳之:基盤(c)非筋型ミオシンIIが歯の幹細胞ニッチの形成とエナメル芽細胞の移動に果たす役割

 倉本恵梨子:基盤(c)運動野からのトップダウン的痛覚抑制機序の解明: 三叉神経痛の治療法開発へ向けて

2016.3.31:山中准教授がアメリカから帰国しました。

2015.12: 岩井助教が鹿児島大学歯学部同窓会奨励賞を受賞しました。

2015.6.1:小栁宏太郎先生(歯科矯正学)が教室に加わりました。

2015.5: 『ザ・クインテッセンス』誌の医局紹介に当分野が紹介されました。

2015.4.2:千堂良造先生(歯科麻酔全身管理学)が教室に加わりました。

2015.4.1:山中准教授がUniversity of California, San FranciscoのOphir Klein Labに1年間留学することになりました。

2014.11: 第7回口腔先端科学教育研究センター歯系研究発表会で倉本助教が若手研究者発表優秀賞を受賞しました。

2014.9.1:倉本恵梨子が助教に就任しました。

2014.6.1:事務の中村由香さんが教室に加わりました。

2014.4.1:後藤哲哉が教授に就任しました。

New Publication

Goto T et al. Neurodegeneration of trigeminal mesencephalic neurons by the tooth loss triggers the progression of Alzheimer’s disease in 3×Tg-AD model mice

Journal of Alzheimer's Disease DOI: 10.3233/JAD-200257

​高齢者が歯を喪失する(抜歯を含む)と認知機能低下から認知症に移行するのを早めてしまうメカニズムをアルツハイマー病モデルマウス(3xTg-ADマウス)を使って明らかにした。歯の喪失は直接的に歯根膜感覚が伝わる三叉神経中脳路核神経細胞の細胞死を生じる。歯の喪失する時期に神経細胞にアミロイドβが沈着していると、神経細胞死によって細胞内のアミロイドβが細胞外に放出され、三叉神経中脳路核に隣接する青斑核の細胞死を生じる。三叉神経中脳路核に隣接している青斑核の神経細胞は海馬に直接投射しており、青斑核神経細胞の変性は海馬の神経細胞の脱落を生じる。行動実験では3xTg-ADマウスの両側上顎臼歯を抜歯すると認知症様行動への移行が抜歯をしなかった群と比べ3ヶ月早くなった。これらの結果は、高齢者における抜歯による神経変性は三叉神経中脳路核、青斑核、海馬へと伝わり軽度認知機能障害期から認知症への移行をを早めてしまう可能性があることが明らかとなった。認知症予防でも8020運動が大切な事を示した論文である。

Kuramoto E, et al. "Individual Mediodorsal Thalamic Neurons Project to Multiple Areas of the Rat Prefrontal Cortex: A Single Neuron-Tracing Study Using Virus Vectors".

Journal of Comparative Neurology

前頭前皮質と視床の背内側核(MD)とのネットワークは、認知やワーキングメモリなどの高次脳機能に重要と考えられています。今回、ウイルスベクターを用いた研究により、単一のMDニューロンが前頭前皮質において複数の領野へ同時に軸索投射すること、軸索投射のバリエーションが非常に豊富であることを明らかにしました。これは、MDが状況に応じて、様々な組み合わせで前頭前皮質ニューロンを活性化し、多彩な前頭前皮質の機能発現を可能にしていることを示唆します。

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